真のリーダーを育てるためのリーダーシップ教育なら

リーダーに贈る言葉151

「マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。しかし学ぶことのできない資質、後天的に獲得できない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さ（integrity）である。」 　ピーター・ドラッカー　「マネジメント」より

私は「真摯さ(integrity)」は努力や精神的な成長、あるいは自分のミッションを自覚することで後天的にも得られるものだと思う。 integrity：　“the quality of being honest and strong about what you believe to be right”　

リーダーに贈る言葉152

「リーダーとしての能力の第一は、人の言うことを聞く意欲、能力、姿勢である。聞くことはスキルではなく姿勢である。誰にでもできる。しなければならないことは、自分の口を閉ざすことである。」 　ピーター・ドラッカー　（非営利組織の経営）

「船長は血が出るほど唇を噛む」というほど、部下に対して口出ししないことは難しい。まずは黙って話を聞こう。
そして話したいことは半分に、 聞くことは気持ち倍にしよう。

リーダーに贈る言葉153

「第二が、コミュニケーションの意志、つまり自らの考えを理解してもらう意欲である。そのためには大変な忍耐を要する。何度も何度も言わなければならない。身を持って示さなければならない。」 　ピーター・ドラッカー　（非営利組織の経営）

経営者をしている時、社員の前でお話する機会が多かった。最初のうちは、毎回出来るだけ違うことを話そうとしていた。ある時から、重要な事は何回でも繰り返すべきだと考えた。そして「また同じことを言っている！」と思われることが怖くなくなった。自らの考えを理解してもらうには、わかりやすい言葉で、何度でも繰り返すことが大切だと思う。

リーダーに贈る言葉154

「第三が、言い訳をしないことである。思ったようにいっていない、間違った、やり直そう！と言えなければならない。仕事は出来たか出来なかったかである。まあまあですまそうとしてはならない。本気で取り組むからこそ、プライドも生まれる。」 　ピーター・ドラッカー　（非営利組織の経営）

太宰治も「人間のプライドの究極の立脚点は、あれにもこれにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言いきれる自覚ではないか。」と言っている。プロは黙って結果を出す。

リーダーに贈る言葉155

「第四が、仕事の重要性に比べれば、自分など取るに足らないことを認識することである。リーダーには客観性、一種の分離感が必要である。リーダーたる者は自らを仕事の下に置かなければなならない。仕事と自分を一体化してはならない。」 　ピーター・ドラッカー　（非営利組織の経営）

リーダーは仕事をしていく上で「無私」であらねばならない。逆に無私であるために意思決定に凄みを増す。また仕事が先であるから、その任に相応しくないと思えば、黙ってその地位を去らなければならない。特に創業者は会社と自分が一体化しているから難しい。出処進退で特に難しいのは「退」である。

リーダーに贈る言葉156

「日常化した毎日が心地よくなったときこそ、違った事を行うよう自らを駆り立てる必要がある。
『燃え尽きた』とは、たいていの場合飽きたというだけのことである。必要なのはほんの小さな変化である。」
　ピーター・ドラッカー　（非営利組織の経営）

殷の湯王は、 「苟（まこと）に日に新たに、 　日々に新たにして、又た日に新たなり」 と、洗面器の底に書いていた。

「今上手くいっている。このまま適当にやり過ごそう」 と思ったことは、大きな災の予兆であったことが何度もある。
調子の良い時ほど、向上心を忘れず、 目に見えていない危機を探さなければならない。
それがリーダーの大切な役目だ。

リーダーに贈る言葉157

「うまくいっている時にこそイノベーションは行わなければならない・・・歩む道を変え、違う世界を見、新しい目的地に向かう時、自己刷新がもたらせる。」 　ピーター・ドラッカー　（非営利組織の経営）

「山中の賊を破るは易く、 心中の賊を破るは難し」（王陽明）
最大の敵は自己満足をしてしまい、謙虚さを失うことである。常にまだまだ！と新しい事にチャレンジする自己刷新能力が大切である。

リーダーに贈る言葉158

リーダーに贈る言葉159

「盛年　重ねて来たらず 　一日　再び晨（あした）なり難し 　時に及んで　当に勉励すべし 　歳月は　人を待たず」 　陶淵明　「雑詩」

「若く元気な年は二度と来ない。一日のうちに二度朝がないように。だからよい時を逃さずに存分に努めるべきなのだ、歳月は我々を待っていてはくれない。」もともと「勉励すべし」とは、人生（行楽）を楽しもうと意味で使っていたらしい。人生は儚く短い。勉強にするにせよ遊ぶにせよ、後悔の無いよう精一杯時間を有意義に使うことが大切だ。よく学びよく遊べ！

リーダーに贈る言葉160

「成果を上げるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。成果を上げる人は最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない」 　ピーター・ドラッカー　（経営者の条件）

自分がしている努力の成果が目に見えて現れるまで、その努力を続けることはつらい。でも自分を信じて、集中し続けることが大切だ。寝ても醒めても一つのことに集中できること、それが一番の才能である。