リーダーに贈る言葉

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リーダーに贈る言葉71

「所詮、人生は心一つの置きどころ。人間の心で行う思い方、考え方が、人生の一切を良くもし、悪くもする・・・何事においても、そのときの心の状態が、成功を生み、また失敗に追いやる」
　中村　天風

どんな境遇であれ、幸せと思った人が幸せである。困難や壁にぶつかっても、心の置きどころで、それが人間成長の良い機会になる。不幸な事にさえ感謝の気持ちが出てくる。

リーダーに贈る言葉72

「およそ功名富貴には運命ということがあって、人力ばかりではいかぬが、学んで聖賢となることは全く自己の力による。運命とは関係せぬものだ」
　曽国藩　（息子に宛てた手紙より）

地位だとか財産とかは運による要素が強いが、自己を鍛錬し人格的に優れた人になることは運とは関係なくできる。私達の身の回りでも、地位や財産が無くても本当に心から尊敬できる人はいますね。

リーダーに贈る言葉73

「明るい職場・・・これを実現する手段は「まだ」残されているのでしょうか？　私は「まだ」絶対にあきらめていません。」
　酒井　穣　（最新刊「ご機嫌な職場」より）

以前著者の酒井さんとお食事をさせていただいた。とってもグルメで、お話好きの素敵な人でした。経営者やリーダーとして明るい（職）場の提供は重要なミッションである。どうしたら皆が月曜日の朝憂鬱にならず、ウキウキして会社に行けるか考えるのが社長の重要な仕事である。

リーダーに贈る言葉74

「子曰わく、知はこれに及べども、仁これを守ることあたわず、これを得るといえども必ずこれを失う。」
　孔子　「論語」より

充分な智（知識）を備えていても、人々を包容していくだけの仁（思いやり）がなければ、やがて人々に背かれる。
どんなに優秀なリーダーでも、自分が目の届く範囲でやれる間はスピードもあり、うまくいくが、ある程度の規模になれば、如何に優秀なマネジメントチームを作るかが鍵となる。その時トップに「仁」の心がなければ、人々は離れていく。

リーダーに贈る言葉75

「自分で自分をだまして、満足することがしばしばある。」
　ラ・ロシュフコー

自分の心の満足度のバーを低く下げて、自己満足してしまうことはよくある。でも結局、心のどこかに不満を溜め続けることになり、最後には自分はダメな奴となり自信喪失になってしまう。「まだまだ頑張れる！」と思い、諦めず努力を続けることが大切である。

リーダーに贈る言葉76

「士は、己を知る者のために死す」　史記　刺客伝

人は、自分を理解してくれる人のためには命までも差し出す。私もこれという人には、とことん尽くしたいと思う。
西南戦争の時、西郷隆盛は部下に「一日先生に接すれば一日の愛を生ず、三日先生に接すれば三日の愛を生ず。親愛日に加わり、去るべくもあらず、今は善も悪も死生を共にせんのみ」と言わしめた。ここまでの人間的魅力を持ちたいものだ。

リーダーに贈る言葉77

「 I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slaveowners will be able to sit down together at table of the brotherhood.
私には夢がある。いつの日かジョージア州の赤土の丘の上で、かつての奴隷の子孫たちとかつての奴隷主の子孫たちとが、共に兄弟愛のテーブルに着くことができるようになるだろう。」
　マーティン・ルーサー・キングJr.

リーダーは、人を惹きつけるビジョンをわかりやすい言葉で伝えなくてはならない。難しいことを優しく言うことで心に刺さる。

リーダーに贈る言葉78

「ああ、リチャード・・・心配しないでくれ。外に行って、また撃たれてくるよ」　ロナルド・レーガン

レーガンは暗殺者の銃弾を受けたあとも希望にあふれた態度を変えなかった。不況のどん底にあった１９８２年、世論調査官のリチャードから「支持率は３２％。就任２年目の大統領としては、歴代最低の数字です」との報告を受けて応えた言葉。
リーダーはどんな時でも希望を失ってはいけない。

リーダーに贈る言葉79

「人生は『短いロウソク』ではない。それはつかの間、私の手の中で燃えさかるたいまつのようなものだ。次の世代に渡すまで、私はたいまつをできるかぎり明るく燃えたたせたいと思う。」　バーナード・ショー　戯曲「人と超人」より

この言葉の前段に「私は持てる力を使い切って死にたい。懸命に働けば働くほど、私はより豊かに生きることができる。私は生それ自体に喜びを感じる」とある。
今生きている私たちが、次の世代に赤々とした松明を渡せなければならないと深く思う。

リーダーに贈る言葉80

「およそ人の精神、心というものは、その人が統治者の座に就いてみるまではわからないものだ。権力が、その人の真実を明らかにする」古代ギリシアの悲劇作家　ソフォクレス「アンティゴネ」より

地位が上がりリーダーになって、ますます輝く人とその権力を悪用する人がいる。地位が上がることは、「権力」が増すことではなく、「責任」が増すことであるという自覚が必要である。リーダーを選ぶ時は、そう言った自覚を持てる人を選ぶべきである。

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